Ⅹ線CTによるバンジョーフィッティング の内部構造の観察

こんにちは、RPVです。

コロナ禍のなか、遠出をするのも気が引けてバイクの整備に精を出している昨今です。

そんな中でもバンジョーフィッティングでステンレスメッシュのブレーキホースを製作してみました。作り方のマニュアルもみあたらないしで、我流で作ってはみますが、その内部の状態が気になっていたので、今回Ⅹ線CTで内部をスキャンしてみました。

まずは、Ⅹ線が透過しやすいアルミのフィッティングのみをスキャンしてみます。

 

下図がCTスキャンした断面画像です。内部の構造がよくわかります。およそ6.5回転のナットの締め代がありました。

 

 

バンジョー本体、オリーブ、ナットの3個の部品で構成されています。

使用するステンレスメッシュホースの端を切りそろえます。

 

ホースにオリーブを装着します。この時にステンレスメッシュは内部のテフロンホースと端面をそろえてとくに短く切り取らずにそのまま装着します。

 

この時のポイントは下のCT断面画像のようにテフロンホースに接触するくらいオリーブを押し込みます。

 

ホースをバンジョーに差し込んでナットを約5回転ほど締めました。

 

下の画像が断面画像です。ステンレスメッシュがもう少しオリーブを取り囲んでバンジョー側の奥まで入り込んでいるかと思いましたが、それほどでもありませんでした。

 

ちなみに、私の車両に使用したのはステンレス製のバンジョーフィッティング(20°)です。洗車や雨天の悪影響(オリーブの腐食等)を防止するためにナットとホースに防水タイプの熱収縮チューブをかぶせています。

 

参考までに、断面画像を掲載します。ステンレスメッシュはオリーブとナットのテーパ部でいい感じに締結されていると思います。ステンレスメッシュは組み込む際にテーパー状に開くので下の画像の横方向に短くなる傾向です。ステンレスを透過させるためにⅩ線のエネルギーを上げたため、テフロンホースが画像上、薄くて見えにくくなっています。

今回はステンレスメッシュホースの内部構造についてでした。このように分解しなくても内部がどのようになっているかを確認できるCTはいいですね!

それではまたー(^^)/